制作実績

パンフレット制作実績

分子科学研究所

高度な先端研究がテーマのアカデミックなパンフレットデザイン

高度で専門的なテーマも
インタビューや取材を通して
粘り強く理解しデザインする

「京」の後継機 スーパーコンピュータ「富岳」開発事業の重点課題5として、「エネルギーの高効率な創出、変換・貯蔵、利用の新規基盤技術の開発」が採択されました。9つの重点課題からなる研究開発テーマのうち重点課題5は太陽電池や燃料電池の低コスト・高性能化のほか、太陽光で水から水素を取り出す人工光合成や、日本近海の海底下に豊富にあるメタンハイドレートからメタンを回収するといった、世界に先駆けた未来のエネルギー技術開発にも取り組んでいます。アートアンドサイエンスが手掛けたのは、重点課題5の重要性を訴え、関係者や国民の理解を促進させるためのコミュニケーション設計とメディア制作です。キーメッセージ、ロゴ、パンフレット、Webサイトをトータルでデザイン制作しました。私たちが捉えたプロジェクトの方向性は、【目的】1 重点課題5の必要性を強く認識させ積極的な支持をしていただくこと 2 重点課題5への一般の関心を高め関係者のモチベーションを上げること 3 他の重点課題と比較しても相対的に存在意義を弱めないことでした。

テーマの複雑さを乗り越える
コンセプトの設計と
分かりやすいパンフレットのデザイン

そこから私たちが導き出したプロジェクトのポイントは、【課題】1 重要性や必要性が抽象的にしか意識されていないのでは? 2 ライトな関心層向けのコンテンツが足りないのでは? 3 社会・政治・経済的にインパクトのある重点課題という訴求が弱いのでは? というものでした。高度で複雑なアカデミックなテーマであっても、一貫したコアメッセージを開発し、対象者の目線でコンテンツとデザインを設計することを目指し、まずロゴとキーメッセージ、そしてパンフレットのデザインから行いました。分かりやすく読みやすい第一印象を生み出すエディトリアルデザイン、アカデミックな内容であっても心を摑み関心を高めるキャッチコピーづくり、研究者のみなさんの撮り下ろしの撮影、判型の工夫など、従来のパンフレットデザインのノウハウを活かした制作プロセスとクリエイティブデザインを提案。国家的プロジェクトであり、世界の先端を行く領域のテーマとしてふさわしい権威を十分持たせつつ、クリエイティブの力でより直感的に読者に訴えるエモーショナルなパンフレットのデザインを実現しました。